命題13
「直線が直線の上に立っているならば、2つの直角または和が2直角と等しい角をつくる。」
直線CDの上に立っている任意の線分ABが角CBAとABDをつくるとせよ。
角CBAとABDが2つの直角またはその和が2直角と等しいことをいう。
いま、角CBAが角ABDと等しいならば、それらは2直角である。定義T.10
しかし、もしそうでないならば、直角になる点BからCDにBEをひきなさい。それゆえ角CBE、EBDは2つの直角である。命題T.11
角CBEは2つの角CBA、ABEの和と等しいので、それぞれに角EBDを加えると、角CBE、EBDの和は3つの角CBA、ABE、EBDの和と等しい。共通概念T.2
また、角DBAは2つの角DBE、EBAの和と等しいので、それぞれに角ABCを加えると、角DBA、ABCの和は3つの角DBE、EBA、ABCの和と等しい。共通概念T.2
しかし、角CBE、EBDの和も同じ3つの角の和と等しいことが証明されている。そして、同じものに等しいものはまた互いに等しい。それゆえ、角CBE、EBDの和も角DBA、ABCの和と等しい。しかし、角CBE、EBDは2つの直角である。それゆえ、角DBA、ABCの和も2直角と等しい。共通概念T.1
それゆえ、直線が直線の上に立っているならば、2つの直角または和が2直角と等しい角をつくっている。
証明終了