命題2
「与えられた点で与えられた端をもつ直線に等しい直線を作図すること」
与えられた点をA、与えられた直線をBCとせよ。
与えられた点Aで与えられた端をもつ直線BCに等しい直線をつくることが要求されている。点Aから点Bへ直線ABを結び、その上に等角三角形DABをつくりなさい。命題T.1
DA、DBをもつ直線に直線AE、BFをつくりなさい。
中心Bと半径BCをもつ円CGHを描き、また中心Dと半径DGをもつ円GKLを描きなさい。公準T.3
点Bが円CGHの中心であるので、BCはBGと等しい。定義T.15
また、点Dが円GKLの中心であるので、DLはDGと等しい。
そして、DAはDBと等しい。それゆえ、残りのALは残りのBGと等しい。共通概念T.3
しかし、BCもまたBGに等しいことを証明されていた。それゆえ、線分ALとBCのそれぞれはBGと等しい。そして、同じものに等しいものもまた互いとも等しい。それゆえ、ALもまたBCと等しい。共通概念T.1
それゆえ線分ALは点Aで端をもってつくられた、与えられた直線BCに等しい。
作業終了