命題23
中項線分と通約可能な線分は中項線分である。
Aを中項線分とし,BはAと通約可能とし, Bが中項線分であることを示す。
有理な線分CDを描き, CDにA上の正方形と等しい長方形CEをつくり,EDを幅とする。
EDは,有理で,CDと長さにおいて通約不可能である。
CDにB上の正方形と等しい。
長方形CFをつくり,DFを幅とする。
].22
AがBと通約可能な時,A上の正方形はB上の正方形と通約可能であるため,
A上の正方形と等しい長方形ECは,
B上の正方形と等しい長方形CFと通約可能である。
長方形ECが長方形CFに対するように,
EDがDFに対するため,
EDはDFと長さにおいて通約可能である。
Y.1
].11
EDは有理で,DCと長さにおいて通約不可能であるため,
DFは,有理でDCと長さにおいて通約不可能で
CDとDFは有理で平方においてのみ通約可能である。
].13
].Def.3
平方においてのみ,通約可能で, 有理な線分で囲まれた長方形と等しい。
正方形上の線分は,中項線分であるため,
BはCD,DFによる長方形と等しい正方形の幅で,
Bは中項線分である。
].21
証明終了