命題6
「線分が2等分され、1つの線分がそれと一直線をなして加えられるならば、加えられた線分を合わせた全体と加えられた線分によって囲まれている長方形ともとの線分の半分の上の正方形の和は、もとの線分の半分と加えられた線分でつくっている線分上の正方形と等しい。」
線分ABが点Cで2等分され、線分BDがそれと一直線をなして加えられるとせよ。
ことをいう。
CD上に正方形CEFDをかき、DEを結びなさい。点Bを通って、EC、DFのどちらかと平行なBGをひき、点Hを通って、AB、EFのどちらかと平行なKMをひきなさい。さらに、Aを通って、CL、DMのどちらかと平行なAKをひきなさい。命題T.46,命題T.31
そのとき、ACはCBと等しいので、ALもCHと等しい。しかし、CHはHFと等しい。それゆえ、ALもHFと等しい。命題T.36,命題T.43
おのおのにCMを加えなさい。それゆえ、AM全体はグノーモーンNOPと等しい。
しかし、AMはAD、DBに囲まれている長方形である。なぜなら、DMはDBと等しい。それゆえ、グノーモーンNOPもAD、DBに囲まれている長方形と等しい。
おのおのにBC上の正方形と等しいLGを加えなさい。それゆえ、AD、DBに囲まれている長方形とCB上の正方形の和はグノーモーンNOPとLGの和と等しい。
しかし、グノーモーンNOPとLGはCD上にかかれている正方形CEFD全体である。それゆえ、AD、DBによって囲まれている長方形とCB上の正方形の和は、CD上の正方形と等しい。
それゆえ、線分が2等分され、1つの線分がそれと一直線をなして加えられるならば、加えられた線分を合わせた全体と加えられた線分によって囲まれている長方形ともとの線分の半分の上の正方形の和は、もとの線分の半分と加えられた線分でつくっている線分上の正方形と等しい。
証明終了