命題3
「与えられた円に与えられた三角形と等角な三角形を外接すること」
与えられた円をABC、与えられた三角形をDEFとせよ。
円ABCに三角形DEFと等角な三角形を外接することが要求されている。
EFを点G、Hのどちらの方向にも延長しなさい。円ABCの中心Kをとり、任意に半径KBを結びなさい。線分KB上にその上の点Kにおいて角DFGと等しい角BKA、角DFHと等しい角BKCを作図しなさい。点A、B、Cを通り円ABCと接するようにLAM、MBN、NCLをひきなさい。命題V.1,命題T.23,系V.16
いま、LM、MN、NLは点A、B、Cで円ABCと接し、KCは中心Kから点A、B、Cに結ばれているので、点A、B、Cにおける角は直角である。命題V.18
そして、AMBKは2つの三角形に分けられるため、四辺形AMBKの4つの角は4直角と等しく、角KAM、KBMは直角なので、残りの角AKB、AMBの和は2直角と等しい。
しかし、角DEG、DEFの和も2直角と等しいので、角AKB、AMBの和は角DEG、DEFの和と等しく、そのうちの角AKBは角DEGと等しいので、残りの角AMBは残りの角DEFと等しい。命題T.13
同様にして、角LNBも角DFEと等しいことを証明することができるので、残りの角MLNは角EDFと等しい。命題T.32
それゆえ、三角形LMNは三角形DEFと等角で、円ABCに外接している。
それゆえ、与えられた三角形と等角な三角形が与えられた円に外接している。
作業終了